STEP 0まず枚数。何枚作ればいいのか
動画では説明会の資料は200〜300枚と話しました。ただこの資料は112枚です。ここ、矛盾しているように見えるので先に整理しておきます。
説明会・セミナー
200〜300枚
- 状況
- 大人数に向けて一方通行。こちらが話し続ける
- 1枚あたり
- 約30秒。1時間で200枚のペース
- なぜ多いか
- 画角が止まった瞬間にスマホを触られるから。止まらないために刻む
個別面談・個別相談
100枚前後
- 状況
- 目の前に相手がいて、途中で質問が入る
- 1枚あたり
- 1〜2時間で112枚なので、1枚45秒〜1分
- なぜ少なくていいか
- 説明が主だから。相手の質問で間が持つので、こちらが刻み続けなくていい
個別面談の資料は100枚あれば足ります。無理に200枚にしなくていい。逆に説明会でこの枚数だと確実に画角が止まるので、そこは刻んでください。枚数は目的で決まるということです。

タップで拡大この資料の最後の1枚。約1〜2時間の入学説明会・個別相談で使う前提で作っています。だから112枚。
技術11枚に1つしか置かない
まず一番わかりやすいところから。問題提起のパートです。
技1
3秒で読み終わる量にする
左は見出し1行+短文カード3つ。右はイラスト1点+3行だけ。どちらも画面の半分以上が余白です。

タップで拡大問題提起のパート。1枚に書いてあるのはこれだけです。
この2枚で見るところ
- カード1つあたり2〜3行。読ませるためじゃなく、見た瞬間に意味が入る量にしています
- 右の1枚は箇条書き3行とイラスト1点だけ。ここに5行入れた瞬間、聞き手は読み始めて僕の話を聞かなくなります
- 余白は失敗じゃありません。余白があるほど、置いた1つが強く見えます
技術2骨格を変えずに、1つだけ足す
枚数を増やすというのは、新しいスライドを作ることじゃありません。前の1枚を複製して、要素を1つ足すことです。
技2
丸の位置は1ミリも動かさない
サービス紹介の3枚。骨格→中身→金額の順で足しています。

タップで拡大1枚目で丸を3つ出す。2枚目で中身。3枚目で金額。丸の座標は3枚とも同じです。
この3枚で見るところ
- 3枚とも丸の位置とサイズが完全に同じ。ここがズレると、聞き手は別の話が始まったと感じます
- 1枚目で全部見せていたら、2枚目以降に見る理由がなくなります。わざと出し切らない
- 金額は一番最後。中身を見たあとの金額と、いきなりの金額では受け取られ方が変わります
技2
写真の対比に、結論を1行足す
決められた業務と才能を活かせる仕事。2枚目で下に1行だけ増えています。

タップで拡大足したのは下の1行だけ。写真も既存の文字も一切動かしていません。
この2枚で見るところ
- 左右で写真を分けて、キーワードだけオレンジ。業務と仕事の2語だけ色が変わっています
- 2枚目で足した1行は下線つきで一番大きい。ここが結論だと一目でわかります
- この見せ方だと、1枚目を見せながら話す時間が自然に生まれます
技2
言葉を1つだけ、あとから大きく置く
チャットコンサルの説明。2枚目で無制限でが加わります。

タップで拡大1枚目は説明文だけで、あえて余白。2枚目で一番言いたい一語を特大で置きます。
この2枚で見るところ
- 1枚目の説明文はわざと小さい。小さくしておくから、次の一語が効きます
- 足した言葉は3文字だけ。文章ではなく、単語で置く
- ここは資料が主役じゃなく、間の作り方の話です。1枚目を出したまま少し黙れる形になっています
技術3暗転させて、1行だけ生かす
この資料で一番使い勝手がいいテクニックです。情報を足すんじゃなく、今ある画面全体の明度を落として、1行だけ浮かせます。
技3
年表を2本並べて、暗転して問いかける
冒頭の人生年表。3枚目で全部暗くなります。

タップで拡大1本目の年表→2本目を足す→全体を暗くして、ぶっちゃけどっちの方が良い?だけを残す。
この3枚で見るところ
- 3枚目は新しい情報がゼロです。同じ絵を暗くして、問いを1行置いただけ
- 暗くすると、聞き手の目が強制的に明るい1行へ行きます。矢印もアニメーションもいりません
- ここで答えを言わない。相手に選ばせるための1枚なので、黙る時間を作ります
技3
資料の中で一番暗い場所を1箇所だけ作る
問題パートの底。ここが資料全体で一番暗いところです。

タップで拡大同じレイアウトのまま背景を黒に落として、中央に手が止まって何もならないの1行。
この2枚で見るところ
- 暗くするのは資料全体で2〜3回まで。多用すると効かなくなります
- 暗い場所のすぐ後ろに、原因を絞る1枚と、だから作りましたの1枚を置いています。暗いまま終わらせない
- 相手の努力不足という書き方はしていません。暗くしていいのは状況であって、相手じゃないです
技術4現在地を、色で1つだけ示す
サービス紹介は長くなります。長い話で相手が迷子になる原因は、全体図を1回しか出さないことです。
技4
同じ一覧を8回出して、今の項目だけ赤にする
この一覧、資料の中で8回出てきます。毎回まったく同じレイアウトです。

タップで拡大1つの機能を説明し終わるたび、この一覧に戻ってきます。赤い行が次に話すところ。

タップで拡大拡大するとよくわかります。赤いのは9項目中1行だけです。
この一覧で見るところ
- 戻ってくる場所を決めておくと、聞き手はいま何個目の説明を聞いているかが常にわかります
- 色を変えるのは1行だけ。済んだ項目まで色を変えると、どこが今なのか消えます
- 話す側にも効きます。次に何を話すか資料が教えてくれるので、登壇中に飛ばす事故が減ります
技4
図解でも同じことをする
やる・学ぶ・添削の循環図。2枚目で次に話すところだけ色が変わります。

タップで拡大図全体を出す→今から話す箱だけ赤枠にする。図解を1枚で説明しきらない。
この2枚で見るところ
- 複雑な図はまず全体を出して、次に部分に色をつける。この2手に分けるだけで理解度が変わります
- 色をつけたのは箱1つと、その中の文字だけ。矢印まで赤くしていません
- 自分が説明していて迷子になる図は、そもそも分解が足りていないサインです
技術5色と感情を、最後までズラさない
色は好みで選ぶものじゃなくて、意味を持たせて固定するものです。この資料では最後まで同じルールで使っています。
技5
悩みは暗く、解決は明るく
よくある悩みの一覧と、その直後の解決スライド。

タップで拡大解決スライドは画面を左右で割って、左=悩み(濃いグレー)、右=解決(白)。
この2枚で見るところ
- 左右の背景色そのものが説明になっています。文字を読む前に、どっちが良い側かわかる
- 悩み側のイラストはグレー、解決側は色つき。イラストの彩度まで揃えています
- この形を4枚とも同じで作っているので、4つ目の頃には見た瞬間に構造が読めます
技5
赤はポジティブ側に使う
変わらない人と変わる人。見出しの色が違います。

タップで拡大ネガティブ側が紺、ポジティブ側が赤。日本だと逆にしがちなところです。
この2枚で見るところ
- 赤は正解・良い方・今ここに使う色として固定しています。危険や失敗の色にしない
- 箱の数も1つ→3つに増えていて、形でも差が出ています。色だけに頼らない
- 一度決めたら資料の最後まで裏切らないこと。途中で赤の意味が変わると全部わからなくなります
技術6強調は足し算じゃなく引き算
技6
1枚で赤くしていいのは1箇所
毎日投稿チャレンジの実績スライド。

タップで拡大赤くて大きいのは80と3だけ。他の文字は全部同じサイズ・同じ色です。
この1枚で見るところ
- 強調したい数字以外を徹底的に地味にする。強調は、周りを弱くすることで作ります
- 単位(%・ヶ月)は数字より小さい。数字だけが視界に入るようにしています
- 1枚に赤が3箇所あったら、それは強調がゼロと同じです
技術7型を1つ作って、中身だけ差し替える
技7
実績者14人が、全部同じレイアウト
この資料で一番枚数を使っているブロックです。

タップで拡大上の紺帯に数字、左に実物スクショ、右に淡い青のピル3つ。14人分すべてこの型です。
この3枚で見るところ
- 人によってレイアウトを変えない。同じ型だから、人数が増えるほど説得力が積み上がります
- 載せているのは本人のInstagramの実物スクショ。ビフォーとアフターを2枚重ねて赤い矢印。作り物に見えません
- 数字は紺帯に白抜きで特大。名前より数字のほうが大きい構成です
- 右のピルは1つ1行。実績者ごとに文章の長さを揃えると、並べたときに崩れません
技術8写真の上に白文字を乗せるときの作法
技8
暗い場所に置くか、影を入れるか
表紙と、その少しあとの1枚。どちらも写真の上に白文字です。

タップで拡大左は写真の暗い側に配置。右は明るい背景なので、太字+影で読ませています。
この2枚で見るところ
- 左は文字を写真の暗い部分に逃がしています。空や水面の明るいところに置かない
- 右は逃がせないので、太いウェイト+薄い影で浮かせています。細字のままだと消えます
- どちらも打つ手がない写真なら、写真を替えるか、暗いオーバーレイを1枚敷く。読めない資料は論外です
技術9金額は、錨を打ってから出す
技9
大きい数字→定価→自分向けの価格
料金パートの3枚。順番に意味があります。

タップで拡大先にバラで学んだ場合の合計を出し、そのあとで定価、最後に対象者限定の価格。
この3枚で見るところ
- 1枚目は比較のための数字。ここを先に見せるかどうかで、次の金額の受け取られ方が変わります
- 定価は黄色いマーカーで下線。金額の色は変えず、下線だけで強調しています
- 月額を赤で一番目立たせる。総額より、毎月いくらかのほうが判断しやすいからです
- 3枚とも見出し帯・レイアウトは同じ。数字だけが変わるので比較が一瞬でできます
まとめ自分の資料に当ててみるチェックリスト
1枚単位で見る
- 3秒で読み終わる量になっているか
- 赤くしている箇所は1つだけか
- 写真の上の文字が背景と喧嘩していないか
- 強調したい数字以外は地味にできているか
資料全体で見る
- 戻ってくる一覧スライドがあるか
- 赤とグレーの意味が最後まで同じか
- 暗転させている箇所が多すぎないか
- 同じ役割のスライドが同じ型で作られているか
枚数で見る
- 説明会・セミナーなら200〜300枚。1枚30秒で進む前提になっているか
- 個別面談・個別相談なら100枚前後。質問で止まる時間を見込んでいるか
- 足りない分を新規スライドで埋めていないか。前の1枚を複製して1要素足す形になっているか
枚数より先に、論理が通っていることが前提です。順番がおかしい資料を刻んでも、迷子になるスピードが上がるだけなので、まず構成(技術1の前の話=説明会資料の型)を固めてから、この記事の技術を当ててください。
この記事で使っている画像について
実際に使っているHOME WORK入学説明会・個別相談の資料(全112枚)から切り抜いたものです。数字や価格は作成時点のもので、最新の条件とは異なる場合があります。デザインの見方の参考としてご覧ください。